シンポジウム
特別企画シンポジウム
タイトル
「薬学人のアイデンティティを支える研究倫理」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
入江 徹美(熊本大学大学院)
有田 悦子(北里大学薬学部)
<シンポジスト>
特S-1 「学会誌「薬学教育」編集者からの問題提起 ― 薬学教育研究における倫理的配慮を考える ―」
入江 徹美(熊本大学大学院)
特S-2 堂囿 俊彦(静岡大学)
特S-3 田中 智之(京都薬科大学)
特S-4 有田 悦子(北里大学薬学部)
特S-5 氏原 淳(北里大学北里研究所病院)
概要
薬学人としてScience(科学)、Art(技術)、 Humanity(人間性)は必須の三要素であり、薬学教育にはこれらをバランスよく醸成する教育が求められている。日本薬学教育学会は「Scienceとしての薬学教育の確立」を目指して設立され、教育研究の重要性を謳っている。すべての研究において研究対象者への倫理的配慮は不可欠であり、遵守すべきルールもある。一方で「法は倫理の最低限」と謂われ、研究者自らが倫理的判断力を養う必要がある。そこで本シンポジウムでは、研究倫理について様々な角度からご講演いただき、これからの薬学教育研究のあるべき姿を皆様とともに考えていきたい。
シンポジウム1
タイトル
「多職種連携教育の充実に向けて:連携のために「ゆる~く」連携する」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
石川さと子(慶應義塾大学薬学部)
野呂瀬崇彦(帝京大学薬学部)
<シンポジスト>
S01-1 春田 淳志(慶應義塾大学医学部)
S01-2 藤井 博之(長野大学社会福祉学部)
S01-3 石川 さと子(慶應義塾大学薬学部)
S01-4 野呂瀬 崇彦(帝京大学薬学部)
概要
薬学部における多職種連携教育がますます重要になってきていますが、いざ実施するとなると、よかったと実感する前に、他学部との調整等、様々な困難に悩むことも多いと思います。そのような状況でいきなり理想像を追い求める前に、まずは教育する立場どうしで「ゆる~く」連携しませんか?本シンポジウムでは、日本医学教育学会多職種連携教育部会での取り組みや大学間連携の事例紹介をきっかけに、参加者が経験や悩み等を「ゆる~く」話せる場をつくりたいと思います。準備はいりません。気軽にご参加くださいませ。
シンポジウム2
タイトル
「有害事象報告+地域連携の教育実践により社会に評価される薬剤師を目指す」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
飯塚 敏美(望星築地薬局)
<シンポジスト>
S02-1 永井 智美(厚生労働省 医薬・生活衛生局総務課)
S02-2 大田 朋宏(MSD株式会社)
S02-3 鈴木 優司(東海大学医学部付属病院薬剤部)
S02-4 飯塚 敏美(望星築地薬局)
概要
我々誰もが「社会の役に立つ職業でありたい」と思い、それぞれ業務に従事しています。それをどう実現させ運用するのか、また時代と共に変化する性質のため、自らも変化する必要があります。本シンポジウムでは、有害事象報告制度のより深い理解を促し学生教育へ実践したことの成果と、厚生労働省薬事企画官から薬学教育と薬剤師のあり方についてご講演をいただき、社会のために役立ち必要とされる薬剤師を養成する手段について考えたいと思います。まさに今、薬剤師業務の変革期と言われる時代に突入しています。本シンポジウムが何か考えるヒントになれば幸いです。
シンポジウム3
タイトル
「薬学部における若手教員の研究・教育活動の現状」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
長光 亨(北里大学薬学部)
<シンポジスト>
S03-1 李 大葵(北里大学薬学部)
S03-2 亀井 智代(城西国際大学薬学部)
S03-3 酒井 隆全(名城大学薬学部)
S03-4 島﨑 学(帝京平成大学薬学部)
概要
現在各薬学部では、薬学領域の幅広い知識と経験を修め、様々な領域で活躍できる人材を養成し、社会に輩出することを目的として、個々のディプロマポリシーやカリキュラムポリシーに沿って、研究・教育活動を進めている。社会情勢含め様々な要因から、その遂行は年々厳しさを増している中、薬系大学の若手教員が現在どのように研究・教育活動に日々努めているのか、その現状を報告していただく。
シンポジウム4
タイトル
「薬学部学生における研究志向のマインドセット醸成を目指して」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
前田 和哉(北里大学薬学部)
<シンポジスト>
S04-1 高橋 秀依(東京理科大学薬学部)
S04-2 永井 純也(大阪医科薬科大学)
S04-3 河添 仁(慶應義塾大学薬学部)
S04-4 有澤 光弘(大阪大学大学院薬学研究科)
概要
薬学部教育の柱の一つとして、薬学研究の実践を通じ、課題解決能力を培うことが挙げられる。しかし一方で、カリキュラム上、医療人として備えるべき多角的な知識や能力の獲得も求められており、ともすれば、研究に十分な時間的・精神的余裕をもって取り組めず、研究マインドの本質的な理解に到達するのは容易ではない。そこで本シンポジウムでは、薬学部学生に対して研究を志向するマインドセットを限られた時間の中で如何にして醸成するかについて全方位的な観点から議論を深めたい。
シンポジウム5
タイトル
「イマジネーションベースドファーマシーを目指す薬学人のための教育―社会との接点をもたらす患者の存在―」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
岩堀 禎廣(合同会社エビデンスマーケティング/合同会社オクトエル/日本薬科大学)
平井 みどり(一般社団法人健ママ協会/神戸大学)
鈴木 信行(患医ねっと)
<シンポジスト>
S05-1 石田 茂花(みらい女子プロジェクト)
S05-2 鈴木 信行(患医ねっと)
S05-3 平井 みどり(一般社団法人健ママ協会・神戸大学)
S05-4 岩堀 禎廣(合同会社エビデンスマーケティング/日本薬科大学)
概要
エクスペリエンからエビデンスへ、そしてナラティブへと薬学のトレンドがシフトしてきたが、それは全て医学のトレンドの「後追い」である。今回のテーマであるアイデンティティを「後追いである」とはしたくないので、今回、イマジネーションベースドメディスンが生まれる前に、それに先駆けて、イマジネーションベースドファーマシー(想像力に基づく薬学)を提案してみたい。なぜ「イマジネーション」を強調するのか。それに患者参加がどう関係するのか。それらの点と点をシンポジウムを通して繋いでみたいと思う。
シンポジウム6
タイトル
「実践的な薬剤師の育成に向けた卒後教育(臨床研修)の新展開」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
木内 祐二(昭和大学医学部)
高橋 一栄(大阪府済生会野江病院薬剤科)
<シンポジスト>
S06-1 宮川 昌和(東京都薬剤師会)
S06-2 室井 延之(神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部)
S06-3 三原 弘(富山大学医師キャリアパス創造センター)
S06-4 下井 俊典(国際医療福祉大学福岡保健医療学部)
概要
患者と社会のニーズに応える薬剤師を育成するためには、卒前からシームレスに継続する体系的、段階的な卒後臨床教育カリキュラムと生涯教育プログラムを確立することが重要である。本シンポジウムでは、現在とこれからの病院・地域での薬剤師卒後臨床研修の取組みと、医師をはじめとする医療職の研修制度やチーム医療を育成する卒後教育を紹介していただき、チーム医療の一員として専門性とプロフェッショナリズムを具現した薬剤師を育成する卒後教育のあるべき姿や展望について情報を共有したい。
シンポジウム7
タイトル
「社会の荒波を生き抜くために求められる薬学教育―現場から薬学部に向けた熱い声―」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
廣川 重男(株式会社京都廣川書店)
山内 理恵(星薬科大学)
<シンポジスト>
S07-2 阿部 恒平(聖路加国際病院)
S07-1 川上 雅之(キッズウェル・バイオ株式会社)
S07-3 樋口 敬史(株式会社ゆうホールディングス)
志摩 大介(株式会社ゆうホールディングス)
S07-4 須野 学(和歌山県立医科大学薬学部)
概要
本シンポジウムでは、薬学部卒業生を受け入れる企業人・医療関係者による「薬学部でこんな教育をして欲しい…」「薬学で何でこれをしないの…」「これをやれば薬学部、もっとよくなるぜ!」的な、薬学教育へ向けた熱いエールを発信したい。忖度無しの本音トーク・シンポジウムとするため、演者は敢えて薬学教育と距離の在る方々を中心に選んだ。
シンポジウム8
タイトル
「現場のIT化・デジタル化を踏まえて、薬学でのICTリテラシー教育はどうあるべきか?」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
富澤 崇(株式会社ツールポックス/北里大学)
<シンポジスト>
S08-1 堂前 紀郎(株式会社MG-DX)
S08-2 近藤 悠希(熊本大学大学院生命科学研究部(薬学系))
S08-3 土井 信幸(高崎健康福祉大学薬学部)
S08-4 富澤 崇(株式会社ツールポックス/北里大学)
概要
コアカリ改訂案に「情報・科学技術を活かす能力」「デジタル技術・ビッグデータの利活用」が盛り込まれることとなりました。しかし、どのような教育を行えばよいのか?誰が教えればよいのか?など課題は山積しています。そこで、コアカリ改定の背景や狙い、医療現場のデジタル化・ICT化の現状、薬学教育におけるICTリテラシー教育の課題などを紹介し、今後の教育のあり方やカリキュラムを提言することを目的に討論します。
シンポジウム9
タイトル
「社会から眺めた薬学教育 ~次世代の人材育成に何が必要なのか~」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
亀井 美和子(帝京平成大学薬学部)
中村 明弘(昭和大学薬学部)
<シンポジスト>
S09-1 山口 育子(認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML)
S09-2 菊地 真実(帝京平成大学薬学部)
S09-3 櫻井 秀彦(北海道科学大学)
S09-4 日髙 玲於(株式会社フロンティアファーマシー)
概要
六年制薬学教育モデル・コア・カリキュラムの「薬学と社会」は、次回改訂において「社会と薬学」へと変わる予定である。薬学教育に関わる者は、“社会があるからこその薬学であること”を念頭において、社会に役立つ人材育成に注力すべきであろう。本シンポジウムでは、薬学以外の領域から薬学や薬剤師を眺めた経験を持つ演者から、薬学教育に取り入れるべき視点や取り組みを語っていただき、それを通じて薬学のアイデンティティや教育・研究の改善点への気付きを促す機会としたい。
シンポジウム10
タイトル
「危機対応能力の醸成を目指した薬学教育の在り方を考える」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
永田 泰造(東京都薬剤師会)
伊東 明彦(帝京平成大学薬学部)
<シンポジスト>
S10-1 貞松 直喜(東京都薬剤師会/株式会社メディセオ)
S10-2 篠原 高雄(杏林大学医学部附属病院薬剤部/東京都薬剤師会)
S10-3 伊東 明彦(帝京平成大学薬学部)
S10-4 田極 淳一(東京都薬剤師会)
概要
薬剤師業務における危機は、程度の差はあるが様々な場面で発生する。自然災害による災害医療だけでなく、実際の業務でも様々な課題に対し、日々適切な対応を実践している。特に、自然災害に係る医薬品供給等は、災害医療チームでの役割が明確化され、現在のcovid-19対策でも対応している。これら危機管理にかかわる業務は、薬剤師としての倫理観や独立心の醸成に役立つと考えるが、様々な問題から体験・参加させることは困難である。この機会に、現場の状況を知り、問題解決型思考を身に着け独立心旺盛な薬剤師の養成に向けた実りある討論をお願いしたい。
シンポジウム11
タイトル
「薬学教育における大学教員間の連携体制の構築 ーFDが果たす役割ー」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
小佐野 博史(帝京大学名誉教授)
奥脇 暢(北里大学薬学部)
<シンポジスト>
S11-1 小佐野 博史(帝京大学名誉教授)
S11-2 山浦 克典(慶應義塾大学薬学部)
S11-3 安原 智久(和歌山県立医科大学薬学部)
S11-4 奈良 信雄(日本医学教育評価機構)
概要
薬学教育においては、教員個々のコアカリキュラムの理解が必要不可欠である。また、絶え間のない教育力向上へ向けて個々の教員は努力を続けなければならない。薬学部のFD活動では、多くの大学でこの二つのテーマを後押しすべく動いていると思われる。2024年度のコアカリ改定に向けた教育システムの周知徹底や、教育力向上を後押しするための各大学の取り組みを、事例を交えてご紹介いただき、FD活動の問題点とその解決法を議論する場としたい。
シンポジウム12
タイトル
「薬剤師の資質向上に向けて-卒前教育と卒後研修のポジショニング-」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
尾鳥 勝也(北里大学薬学部/北里大学病院)
木村 利美(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
<シンポジスト>
S12-1 山田 清文(名古屋大学医学部附属病院薬剤部)
S12-2 宮﨑 長一郎(有限会社宮﨑薬局)
S12-3 中村 明弘(昭和大学薬学部)
S12-4 岩澤 真紀子(北里大学薬学部)
概要
社会における薬剤師の役割、責務が大きく変化している中、薬剤師の資質向上に向けて、薬剤師免許取得後の医療機関や薬局における実地研修の 実施・充実が求められている。2021年6月に「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」の報告が公表され、薬剤師の資質向上には卒前(実務実習)・卒後教育の一貫性について検討すべきであるとされている。そこで、今後の卒後研修はどうあるべきか、特に卒前教育との関係性について議論したい。
シンポジウム13
タイトル
「学生のアイデンティティ発達に大学はどこまで関われるのか -学生支援の観点から-」
オーガナイザー/シンポジスト
<オーガナイザー>
内田 尚宏(北里大学健康管理センター(白金キャンパス学生相談室))
<シンポジスト>
S13-1 苫米地 憲昭(東京カウンセリングセンター)
S13-2 渡辺 由紀(北里大学(白金キャンパス学生相談室))
S13-3 吉永 真理(昭和薬科大学)
概要
薬学部学生は、臨床現場や研究・開発など高い専門性が必要とされる職業に就く学生が多い。そのように専門性の高い学部の学生が持つアイデンティティがどのように培われ、また特に職業的アイデンティティは学生生活を送り卒業し就職していく中でどのように推移するのかという点は、その教育に携わるものとしては重要な視点である。また、職業的アイデンティティは、実際に働くことを通して育つとも言われ、在学中にどのように培われるのかについて、様々な可能性が考えられる。そこで、学生支援の観点から、特に専門職養成大学における学生のアイデンティティ発達をどう理解しどのようにアプローチできるかについて、職業的アイデンティティに注目しながら議論を深めていく。