第7回 日本薬学教育学会大会
The 7th Annual Meeting of the Japan Society for Pharmaceutical Education

大会長挨拶

《2022年3月1日追記》

第7回日本薬学教育学会大会開催にあたって

 

 日本薬学教育学会は、薬学教育に携わる研究成果の発信とその教育現場における実践・検証も含めた情報共有の場を提供することを目的とし、新しい薬学教育の発展と充実を目指し活動を続けてきました。本学会大会は、2016年8月に、京都薬科大学で「薬学教育の原点」をテーマとして第1回大会を開催以来、2021年8月、名城大学薬学部での第6回大会まで6回の大会を重ねて参りました。第5回及び第6回大会は、世界的なパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症拡大のため、Web開催となりましたが、現地開催とは違った新しい取組みにより、新たな成果も得られました。いずれの大会においても、薬学教育に携わる大学教員や病院、薬局の薬剤師、薬学部生、大学院学生など多くの方々にご参加頂き、多くの研究成果を共有することができました。

 さて、第7回日本薬学教育学会大会は、北里大学薬学部が担当校として、2022年8月20日(土)〜21日(日)に、北里大学白金キャンパス(東京都港区白金)での開催を予定しています。現在は、対面形式による現地開催を原則とし、Web会議システムの長所も取り入れられるよう開催準備を進めているところです。2020年2月に始まった新型コロナウイルス感染症も、2021年10月以降は、沈静化傾向にあり、社会活動も平常に戻りつつあります。しかしながら、感染終息までは、これまでと同様、新型コロナウイルス感染症に対する感染予防を念頭に行動する生活様式を続けていくことが求められます。同時に、これからは「元に戻る」ではなく未来に向けた新しい社会変革を見いだしていくことが重要です。新しい働き方、新しい人材育成システム、新しい経済活動など、未来に向けた新しい社会を構築していかなければなりません。

 新型コロナウイルス感染症による影響は、薬学教育においても例外ではありません。これからは、いわゆる VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代が続くといわれており、従来の方程式では解が見つからない問題に対して積極的に取り組んでいける人材の育成が求められています。ニューノーマル時代に求められる「薬学人」のアイデンティティ(自己)、あらゆる状況において自分の能力を最大限発揮できる「薬学人」を育成するための薬学教育など、未来型社会を見据えた新しい薬学教育の構築が求められています。そこで第7回大会は、「薬学人のアイデンティティを探る~自己実現を志向する薬学教育〜」をテーマといたしました。新たな学びを創造・創出し、新しい社会を担う「薬学人」のための薬学教育を考える良い機会となれば幸いです。

 北里柴三郎博士や大村智特別栄誉教授の活躍の場である白金キャンパスにて、多くの皆様とお会いできますことを楽しみにしております。

 

2021年11月1日

第7回日本薬学教育学会大会
大会長 岡田 信彦

 

第7回日本薬学教育学会大会開催方法変更(現地開催の中止)のお知らせ

 

 第7回日本薬学教育学会大会は本年8月20日、21日に北里大学薬学部白金キャンパスでの現地開催を予定し、準備を進めて参りました。しかし、オミクロン株など新規変異株の出現などにより新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患者数の減少はみられず、COVID-19の終息時期については全く予測できない状況です。

 大会開催にあたっては、参加者の方々の安全が最優先に考える必要があります。本大会においては、薬学系の大学教員や学生だけでなく、薬学教育に係わる医療関係者も多く参加されていることから、大会開催形式について、大会長、実行委員長ならびに大会実行委員で慎重に協議した結果、大会中の安心・安全を確保することを最優先に考え、現地開催を控え、オンライン開催とすることに決定いたしました。オンライン開催とはなりますが、大会テーマである「薬学人のアイデンティティを探る」に相応しい内容にすべく一同精進してまいります。引き続き、皆様のご理解とご協力のほど心よりお願い申し上げます。

2022年3月1日

第7回日本薬学教育学会大会

大会長 岡田信彦

実行委員長 有田悦子

 

 

 

第7回日本薬学教育学会大会
「薬学人のアイデンティティを探る~自己実現を志向する薬学教育~」
主   催:一般社団法人 日本薬学教育学会
大 会 長:岡田信彦(北里大学薬学部)
実行委員長:有田悦子(北里大学薬学部)
北里大学(白金キャンパス)Web開催